ナンピンは「価格が逆行するほどポジションを増やす」行為です。平均取得単価は下がるため、小さな反発で救われる回数は増えます——勝率は上がる。しかし最大の損失が出る日は、最大サイズを抱えている日になります。これは損益分布の左裾を意図的に太らせる操作です。
当研究では逆張り系(RSI反発・BB下限・押し目待ち)はすべて順張りに劣後しました。ナンピンはその逆張りにサイズ増を重ねたもの——負の要素の掛け算です。さらに検証銘柄の下落は「日足で捉えるには速すぎる」ことも実測済みで、逆行時の買い増しは最悪のタイミングで最大の玉を持つことを意味します。
長期の現物投資で、財務を分析した上で下がった株を買い増すのは「分割エントリー」であり、レバレッジなし・退出計画ありなら合理的でありえます。破綻するのはレバレッジ×損切りなし×機械的な買い増しの組み合わせです。システムトレードの文脈では、損切り-1R固定・利益は伸ばす、という真逆の非対称構造だけが10年の複利を生き残りました。
免責事項:本研究記録は情報提供を目的としたものであり、投資助言ではありません。掲載する数値はすべて過去データに基づくシミュレーション結果であり、将来の成果を保証するものではありません。レバレッジ取引は元本を超える損失が生じる可能性があります。投資判断はご自身の責任で行ってください。
検証はすべてゴーリトレードのウォークフォワード検証エンジンで実行しています。